首のはなし
大人の頭の重さは、平均４〜５キロ（２ｔのℓのペットボトル２本分の重さ）もあり、その重たい頭を背骨が支えています。背骨は33階建てのタワーのような構造になっていて、一番上で直接頭を支えているのが、第一頚椎（通称アトラス）です。
非常にバランスがわるいのですが、にもかかわらず他の骨に比べると、大変よく動き大きく曲がったり、捻ったり、逆に人の手で向きを変えることができます。
首は、脳からの神経伝達や食べた物・リンパ液・血液・酸素等が行き通い、食べた物以外は、眠っている間も休みなく行き通っています。よって、外界からの全ての衝撃や刺激も、この首に終結されているのではないかと思われます。
また、この第一頸椎や第二頸椎は、内的にも非常にデリケートでストレスや情緒的緊張に敏感で、しばしばマイナーな精神状態にも激しく反応します。こういったことから、心と体が繋がっているというこが考えることができます。
実際に、肩こり症や頭痛や神経痛、アトピー等をお持ちの方には経験があると想いますが、自分にとって都合がいい時や、ご機嫌な時、好きなことや楽しいことをやっている時には、凝りも無い痛みも無い時間も無い何にも無い、症状を忘れていた・・・・・何て事があると思います。しかし、その反対の状況になると、とたんにさぁ大変。凝りは出る、痛みは出る、症状悪化。場合によっては寝込む人もいます。
これらを踏まえて考えると首は、脳と体の橋渡しの役目を果たしているとても重要なところになってきます！
しかし、体の構造上不安定な上に、第一・第二頚椎の間には、衝撃を吸収するクッションの役目を果たす椎間板がありません。このため、第一・第二頚椎はゆがみやがズレが生じやすくなり、そこに妨害が生じてきます。
